理系と文系

現代の日本において、理系と聞くとほとんどの人は少し距離を置きがちな内容だと思います。しかし、理系の内容はよく考えてみると非常に単純なことをやっているのです。自分は理系なのですが、ある教科書でこのような内容を見ました。

「机をたたいた時に手が貫通しないのはパウリの排他原理があるからである。」

この内容は量子力学的なパウリの排他原理という仰々しい用語が使われていますが、結局明らかにしたことは手が机を貫通しない理由です。文系の方が法律、心の在り方、哲学などより難しいことを行っているのです。自分は唯物論支持者なので、理系の様々な法則、理論はたった1つの数式で表すことができると考えています。この数式というものを用いて理系はいうなれば、自然に対して、表面をなでるようなことを行っているだけなのです。その自然を理解するためになでる方法が数学であり、あたらしいなでかたを見つけるのが物理や化学等であると考えています。

自分から見た文系のスペシャリストは雲の上の存在です、それなのにほとんどの国家の政略は理系を優先しようとする。これは、文明社会において理系は良い金稼ぎの道具であるからであると考えています。ここで注意してほしいのは、ほとんどの理系の科学者が研究を行うのは金稼ぎのための研究ではなく、自然に対する探求心なのです。この探求心は文系も同じであると思います。そこを理解して、学問は学問を行うことに意味があると自分は考えます。

※個人的な見解です。